決戦前夜
試験前というのはひどく憂鬱になる。それが得意科目や好きな分野が出題されるのであればワクワクするのだが、自分が受ける試験は大抵、特に興味深い分野というわけでも心惹かれる分野でもない。
大学受験や大学院入試では不得意科目が多い割には、結構大事な試験なので、憂鬱さが増してくる。大学受験はあんなに真剣になれたのに、大学以降の試験という試験はなぜ真面目に勉強する気が起きないのだろうか。
院試でさえ真剣になれないのだから、自分はもう燃え尽きてしまったのではないかと思ってしまう。ちなみに留年したり不登校になっているわけではない。
大きな試験前になれば大学受験のような情熱を取り戻せるかと勝手に妄想していたが、そんなことはなかった。気分としてはいつもの定期試験の延長でしかないので、もう自分には何事にも夢中になれないのかと少し落ち込んでしまった(別に『たかが院試で大げさな......』といわればそれまでなのだけれど)。
明日は寝坊しなければ勝ちだ。