commentaryのブログ

アニメ、漫画、本の感想などを書き散らかしていきます

映画祭の感想

 11月2日はスタァライト一話二話上映会と、小山百代さんと相羽あいなさんのトークショーがありました。本物の小山さんと相羽さんを観れて感激。
心の中で「わかります…」ってつぶやくキリンになってしまいました。お二人が喋っていると時々、小山さんが華恋ちゃんに、相羽さんがクロディーヌになったのかと思う瞬間がありました。やっぱ役者さんてすげ〜

上映会は大画面で観たのですが、「アタシ再生産」のシーンを大画面で見れたのはかなり嬉しかったです。見ていて気持ちいい画でした。

11月3日は朝から新千歳空港へ行って「リズと青い鳥」を見ようとしたのですが、駐車場激混みだったのと、空港付近で道を間違えたせいで想定したより遅く入場することになり、「リズと青い鳥」の上映するシアターはすでに満席になっていました。

 仕方がないので無料コーナーの「パンダコパンダ」を観ました。
意外に感じたのは、昔のアニメではありますがキャラが活き活きといていて、観てて飽きないような画ばかりでてきます。一番驚いたのは、サーカス編で大雨のあとに周りが海のようになってしまったあたりの表現です。おそらく高畑勲監督はこれを思いっきり描きたかったのかなぁと思いました。ストーリーよりもこの「水」の表現は観ていて大変感動しました。「なんでこんな自由な表現をできるんだ!?」って感じで。
あと水の中を走る汽車も良いです。普通なら
「や、煙って海じゃ出ないでしょ」
「海で列車はあんなに早く動けるわけないでしょ」って常識で考えてしまうのですが、パンダコパンダの世界では水中を走る汽車がまるでホントに水中を走れるかのように描かれています。
 パンダコパンダを観て、自分の想像力の衰えを気付かされました。

 パンダコパンダのあとは日本アニメーションコンペを観ました。コンペとはコンテストみたいなもので、良かった作品を選んで投票するやつです。今回は複数選んでもいいやつだったのですが、あまりにクソな(観客に見せようとする気ゼロ、そのくせ表現したい事ばかり前面に押し出す芸術家の傲慢さを感じる非常に腹立たしい)作品ばかりだったので、かなりイライラさせられました。「こんなもん観客に見せんな!!」って心の中で怒鳴ってました。

とはいえ、その中でも「お、いいじゃん」と思ったやつだけの感想を書きます

 loTus
曲が良い。そして対象物が少ないおかげで、次第に絵が崩れていく表現もちゃんと見ることができました。男が夢にいるかのようなまどろみの感じを表現できていて良かったです。自由を感じました。

 がんばれ!ヨンペーくん
色もBGMもはっちゃけていて、絵の動きも多くて観てて気持ちいい。クレイジーなノリもgood。製作者が楽しんで作ったんだろうなぁというのが伝わる良いアニメでした。しいていうならちょっとクレイジーすぎたかな。

 夜になった雪の話
昔話的なストーリーだったので、とても観やすかったです。そして雪が動物や人間、太陽に変化していく様子もわかりやすく、いい表現でした。画面の枠が次第に変化していくので、枠の使い方うまいなぁと感心しました。
 
 imai"Fly feat.79, 中村佳穂"
 一軒家で動き回るお餅達……これを連続写真で表現していて良かったですが、歌もよかった。歌のおかげでお餅達の動きにリズムが生まれて楽しくなってきます。やっぱ音楽の力で映像の良さって上がるんだなぁって感じさせられました。


 日本コンペが終わって少し遅めの昼食を食べ、コミックウェーブフィルムさんのトークショー(無料)をみてから「秒速5センチメートル」の自由席待機列に並びました。1時間前に並んだ割にはそこそこ人が居て、自分の後ろにもかなり人が並んでいました。今思えばシアター1,あの人数をよく収容できたな……。
 秒速5センチメートルの感想ですが、桜花抄とコスモナウトは、すごく綺麗な話に感じました。しかし桜花抄の貴樹はなんだか自分勝手にみえたし、コスモナウトの貴樹はナルシスト的な感じがして「や、こんな男に女子が惚れるわけないやろ(ぷんぷん丸)」
ってなったので、思春期男女のメロドラマは自分に向いてないのかもしれません(ダリフラは最後まで観れたけど)。
 2話は宇宙とかロケットでてくるので雰囲気的に、新海監督にありがちなSF要素来るか!?ってわくわくしてたら、そんなことはなかった。
 花苗ちゃん、サーフィンの波乗りが上手く行ったのに結局報われなかったので「新海監督は褐色少女が好きなんじゃなかったのか……」って勝手に思いました。
(花苗ちゃん、健康的な肌とスタイルなので自分はめっちゃ好きになった)

3話「秒速5センチメートル」は、一番

「は?????????」

ってなりました。誰だよあの女は。貴樹も着信無視してんじゃないよ。てか明里、別の知らん男と結婚しとるやないか〜い。しかもなんで貴樹への手紙持ってんねん。おかしいだろ。や、歌はめっちゃ良いんだけどさ。良いのはわかるけどさ。走馬灯っぽく回想とか大人になった貴樹の様子とかサラッと済ませるの、良くないよ?? 良い歌だけど歌でゴリ押しするな。
 最後の最後で「なんやねんこの作品……」ってなりながら空港を後にしました。本当は「誌季織々」というコミックウェーブフィルムさんが関わっている上海のアニメも観たかったのですが、すでに長蛇の列ができて劇場の定員に達していたので、見ずに帰りました。

この2日間はとても充実していたので満足しました。これからは卒論頑張るか。